叩かないで。

ボクはただ、
初めて会う仲間にびっくりして、
「なんだよ〜!」って言っただけなんだ。

ボクの体の半分を占めるてのひらで、
いくらお尻と言えども、
叩かないで。

それは“しつけ”と言うけれど・・・
やっぱり怖くて、逃げてしまうよ。

それに・・・
「吠えろ!」って言う時もあるじゃない。
ボクにはその違いがわからないんだ。

お願いだから、
ボクの声を聴いて。
ボクの顔を、目を、耳を見て。
洋服を着ていなければ、
背中の毛の逆立ち具合を見て。

お願いだから、
ボクの声を感じて。
ボクはこれでも一生懸命、
いろんな言葉を出しているんだ。

ボクは愛してる。
愛してくれているのも知っている。
ボクが知っているのは、
愛すること、
信じること。

ボクにはそれだけで充分なんだ。
ボクはそれ以外知りたくないんだ。